詩人:羅憂里
小さな私がもう失ってしまった
いつの間にか汚れてしまった
あの花のように いつの間にか散ってしまった
さようなら 私
私は 私を 殺して 生きていくから
でも 忘れない きみのことは 忘れない
きみのなかから私は生まれる
生まれる この命 明日も生きる
さようなら 私
私の命をあげる 明日の私に
夜の声に耳を澄ます、それは小さな私の声
夜の暗がりに意味を成さず、それは小さな私の願いだった
もっといい歌が歌えたはず
もっといい人と出会えたはず
もっといい言葉が紡げたはず
なんにもなくなって、からっぽの私
私は 私で なくなる
さようなら 私