詩人:アイカ
嫌でたまらない
嫌でたまらない
部屋の隅には
しばらくぶりの
煙たい埃に
顔をしかめてる
黄色い熊の縫いぐるみがある。
貴方の声の入った
テープレコーダー
聞くのが嫌で、嫌で、
タンスの上から二番目……
服に埋めておいた。
貴方の叶えられなかった夢を
平然と語れるあの子が
恨めしい
大切な事知り尽してるあの子が
憎らしい
独りで東の町へ
行くのですね
私には知らぬ顔で
独りで夢を
掴むのですね
私にはできぬ顔で
あぁ憎らしい
あぁ憎らしい
嫌でたまらない
嫌でたまらない
2003/12/22 (Mon)