詩人:秋庭 朔
ゴマ粒みたいな黒点がふたつよく見ればありんこ2匹ごっつんこミクロな心音響かせて仲間たちが忙しなく働きまわる中を睨み合ってどちらも道を譲れない正当防衛が通用しない世界なら緊急避難で三十六計逃げるが勝ちグローブはめて殴り合うルール化された喧嘩でさえ今は野蛮に見えるごめんなすって後ろから次々と先を急ぐ仲間たちが2匹を追い越していった