詩人:千波 一也
夕立のあとはすっかり晴れて青と朱とがきれいに混じる送電線には数羽のからすもうじき日没後にはからすの色は空と同じになるだからわたしは確かめた送電線のずっと向こう黒と呼ぶにはまだはやいきれいな混じりを確かめた風に揺られるわたしの髪にもからすを数羽休ませながら