詩人:快感じゃがー
使い古されたような
くだらない
質問を
何度も
何度も
誰かが言う
通りすがりの人や
友達面した奴や
どうでもいい
傍観者
たちが
何度も
何度も
同じことを言って
何度も
何度も
僕を困らせる
方位磁石が
見当たらなくて
時々
ただの
迷子になる二人
明日の行方も
昨日の居場所も
ここでは
何の意味も
ない
きっと
どんなに
着飾ってみても
君は微笑まない
僕は
笑われるだけ
どんなに
綴ってみても
君には届かない
僕は
気持ちを
消費するだけ
皆が
並べたがるのは
普遍的なことばかり
歪んだ愛情は
もっと
捻くれて
いつしか
憎悪を孕んで
泣いた
偽善者たちが
今日も
キャンディーを配りながら
霞みの中に
消えてゆくのを
僕は
黙って
見つめるだけ
切ない
切ない
夏の終わり
そうして
また
一日は過ぎてゆくんだ
淡い光となって
冷たい
闇となって
切ない
切ない
夏の夕暮れ
君は
もう居ない