詩人:シア
携帯が壊れた。
母に伝えようと階段を降りる
誰かと話している
携帯で
また鬱病仲間の男とか
ただ寂しいだけ
とか言ってさ
ただたんに欲求不満なんでしょ
女の鬱病仲間なんて一人も作ってないもんね
甘ったるい声で話す母親
リビングの居心地は死ぬほど悪い
女の母は
本気で反吐が出る程
…気持ち悪い
死ねばいいと
思 い ま し た。
母のドレッサーの中は
軽く30本はあるであろう口紅がひしめきあっていた
知ってるよ
それ全部万引きなんだよね
バレないようにやって
これはたんなる反抗期なのかな
でも
確実に
キタ。
母が嫌いだ
女であるからこそ僕は此所に居れる
でもごめん
気持ち悪いよ
僕は絶対こんな女になりたくない