|
詩人:高級スプーン
あなたは あなたの両手を切り落とせば 詩を書かなくなるだろうか?
あなたの目の前で 大切な人を殺せば
もしくは あなた自身を 痛い目に 遭わせれば 詩を書かなくなるのか?
どうすれば お前は詩を書くのをやめる? 傷付く程に 書きたくなるのが お前の性分で 満たされない限り 詩を書くのは やめないんだろ?
心の中で 反り響く声を 写し描くだけの作業を やめさせるには 心臓を潰して 頭も潰して 身体を燃やして 魂をも燃やしても まだ足りない
僕を殺しても
詩は殺せない
僕を殺しても
僕は死なない