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[153233] 一本道

詩人:どるとる


幾つかの思い出に守られて今日の今日までなんとか歩いてきたよ
幾つもの夢を見て挫折もしたけれど
そのたびに僕は人の優しさと世の中の厳しさを知った
たいして生きてきた年月は長くもないけどだいたいのことはわかったつもりさ
時には世の中を憎んで
ある時は自分を責めたりして
そんな毎日が繰り返されてきた

まるで雨と晴れの境目にいるような
なんか笑いきれなくて
なんか悲しみきれもしなくて
今はもどかしい苦笑いしています
半分は笑って
もう半分で泣いて
そんな微妙な気持ち
心を真っ二つに引き裂く

たどり着いた今という場所
またとない地点
もう戻れない時間だってことはわかってる
今ここにある笑顔
そして
今ここにある涙
そして抱えてる何かしらのごたごた
その全てが夢のように思えるのは単なる思い過ごしなのかな

振り返ればなんと遠い道のりを歩いてきたのかに気づく僕がいるよ
前にも道 後ろにも道
どこまでも道が続いてる 終わりなどないように
果てしなく 道がその先の道へと未知数に

道を数えたって
数えきれるはずもない
だって道は人生の分かれ道はあれども同じ世界の同じ次元に存在する一本道

その道の中で今まで手に入れてきたもの
失ってきたもの
そしてこれから先の未来

カレンダーの数字をひとつひとつ飛び越えてきた
ビンゴのカードみたいにね 穴をあけるようにさ もう飛び越えたなら ふたたび始まることはない
過去という名のはるか後方に続いてる道
時に残酷に
時に公平に
審判は 下される
全ての人々に

そしてやがて時間が来れば当然のごとく人は灰になり天に昇るのだ

僕よ今
真っ白な気持ちでいるならば時には思い直して振り返るんだ
過ぎた事と全てを消し去らないで
確かにそこに生きてた自分を思い出して
後ろを振り返って
見つめるべき きのうを目玉に映せ
そこに何が見える?

2010/02/11 (Thu)
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