詩人:どるとる
死神の持ってる大きな大きな鎌が振りかざされるように動く運命の振り子
魂ごと切り刻むように刻々と僕をあの世へ引きずり込む
止まらないことがまだ幸いなんだ
止まってしまえば僕らは死んでしまうから
右へ左へ揺れ続ける振り子が命を司る
不思議でもなんでもないようなことでも全ては運命の命ずるままに働く
ほら命は今揺れている
いつ止まるだろうか
僕の振り子は
命の振り子の揺れるかすかな音を
聞こえないはずのその音を聴くように
僕は毎日 少しずつ掠れていく命の声に耳を傾けている
ほらまた命は減る
減れば聴こえる
命の掠れた悲しい声が
命の振り子の揺れる音のように カチカチと運命が大きく振れる。