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[153289] 涙と一緒に歩いてゆこう

詩人:どるとる


飴色の空の彼方
僕の大好きな人がいる
早く会いたい
そんなはやる気持ちが胸を焦がして
瞳に映る夕暮れを一層 切なく見せる

どこかで猫が鳴いている
ただそんなあたりまえな夕暮れがいつもより優しく思えた
今 抱えてる悩みも
ぬぐいきれない涙も
いつか 負ってしまった傷跡も
今はなぜだか 嘘みたいに心が癒されてる

カッコなんてつけないで ありのままの僕を見てほしいんだ
不器用なとこだって
愛想のないとこだって
裏を返せば僕の自慢できるところだから
ただそれを君が愛してくれればいいだけ
僕も君の抱えてる闇を全身全霊で愛すから
じゃんけんであいこになったときみたいにね 飽きず呆れず
何度だって お互いのあるべき形を見つけてゆこうよ

今、僕の中で変わりゆく気持ちはありのままの姿をもう見つけたようだ

そう 僕は僕のまま
そして 君は君のまま
何も 変わらず
何も 変えず
それでいいんだよ
何も 変えたり 嫌なものを無理やり とってつけたりする必要はないんだよ

だって 僕は変わらない君を愛したいから
今 遠くにいる君へ
僕は思う
今、なにしてるだろうとか どんなこと考えてるかなとかね
そんな些細な二人の思い合いが素敵なのさ
二人がふと互いを思い合い気持ちつながる
そんな瞬間が本当は何より大事なんだ
今 気づいたから

溢れ出る水色の涙
押し寄せる感動の波
言葉なんて必要ない
必要なのは二人の笑顔さ

ほら君に会えたその時に言う言葉
何よりのプレゼント

気取る必要も
着飾る必要もない
ただ ありのまま
ありのままのその姿を愛すこと
それが大切なことなんだ

たとえばね鬼の頭に生えた二本の角
それでもかわいい女の子なら
十分愛することができる
要は外面と中身の両方を愛せればいいのさ

なにはともあれ今日も涙と一緒に歩いてゆこう
捨てぜりふも輝くよ。

2010/02/13 (Sat)
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