詩人:快感じゃがー
ヒトミが死んでる
呼吸感じたいのに、
それすら寂しい
現実に甘んじる
と云うなら
弱者はあたしだけで、
十分です。
未だ乾かない、
ダークのマニキュアに
薄付きの黄色い月は
『あなた』
心に宿る
あたしの光
掻き鳴らすほど、
上手くはない
笑えるほどの
ハナシぢゃない
抱きしめるほどの
ことでもない
だけど。
触れてるその時だけは、
あなたが近い
あなたとおんなじ
時間に居られる
月はやがて落ちます
足下はひとりぽっち
泣きたくなったら、
ここへおいで
帰り道まで
連れてゆこうか。
痛みや弱さも
もらい受けて
そのやさしい眼差しが、
何度あなたを
語るでしょう
雨はいつか、止みます
太陽は、微笑みます
だから。
今は休んで
この腕で。