詩人:番犬
毎週末SQAULLでハードコアに皿を回してたタフなあいつは今頃きっとな
カリブ海のどこかでラムを回し飲みしてて
一夜限りの蒸し暑いセッションや熱帯のバラード
ブラカリシャスやトゥパック・アマル・シャクールのファンク・オルガニズムに身を浸してるんだろう
俺は今も相変わらず難解な言語やパスワードや
世紀越えにも耐えうる数々のバースを紐解いて
ぼんやりと沈黙を積み上げるだけの月を眺めて
次に会えた瞬間のセッションをシミュレーションしてるぜ
お前のビートはまるで命を焼き焦がすような激しさとガラス玉みたいな繊細さで
太く逞しくコアでラフでラブアンドピースだった
そっちの星空もこっちと同じだろうか
定員割れした孤児院みたいに
星くずで満杯の空からこぼれた流れ星
いつまでも尽きない輝きに
俺達の未来をも見透かすように