詩人:快感じゃがー
『お空がさあ、遠いのよね。
あたしは雲のはずなのに、
お空は遠いの。』
逢うたんび
おんなじこと云うのね
そんなこと聞きたくて
きみに
キスするんじゃ
ないのに
背中に
いつだっけか
愚か者とゆう
レッテルを貼られたが
きみは
すぐに剥がしてくれたし
嫌がる
世間の目もくれず
この指を
抱きしめててくれたよね
それが
どうして、
今になって
嘘だったなんて
冗談
言うのさ
見つめる
虚空のなかのモノ
ぼくも見たいと
硝子色になるけど
残念ながら
きみのようには
なれない
1ミリすら
きみに近づけない
嗚呼
嘘がつけたなら
もっと上手に
笑わせられたかな
きみが鍵をくれたなら
もっと
本音を言えたかな
俯く瞳
涙をこらえて
まだ
こんなにも
愛を語りたがるけど
ねえ
そんなに知りたいなら
断言するね
『お空と雲はね、遠い生きものなの』