詩人:甘味亭 真朱麻呂
テレビを見ていても
新聞を読んでいても
何もせずにボーっとしていても
眠りに着くいつかの夜の布団の上でも
不安は消えずにこの胸の中
ずっと在り続ける
多分これからも
ずっと在り続ける
眠れない夜も
不意に目覚めてしまう
そんな夜も
淋しさはこの胸の中
悲しさと共に響き合う
何処にいても
どんな時でも
僕は不安がってる
大半は意識的に
時々は無意識に
僕は不安がってる
もちろん
今も明日も断言できるよ
歳を重ねるたび
不安さは増していく
眠れなくなる夜が続く
目覚めてしまう夜が続く
それはきっと
多分 絶対
不安があるせいで
僕は
誰もがきっと
同じ様に眠れない夜を過ごすだろう
目覚めてしまう夜を経験するだろう
それはきっと
大人だという証
大人になるという前ぶれ
だから
不安は消えない
この先もずっと
不安は消えない
でも
それでも
僕は不安を背負って
生きていく
楽しいことがまた
僕を待ってる
そんな気がするから。