詩人:トケルネコ
言いたいことはいつだって胸の中
言いかけたことは何度だって頬の中
言い包められたって 恥ずかしいわけじゃなく
ただ届かないこの声が くやしくて
言いたいことはいつだって胸の中
伝えかけた愛は今もって夢の中
ムッツリと蓋をして メール越しに叫ぶ言葉は
どこまでもどこまでも 中性的
言いたい事は云えない事で
云わない言葉がイタいイタいとお腹に谺し
また下痢をして登校拒否
言いたい毒すら吐き出せない世の中って、歌うけど
ホントは癒えない孤独から吐き出されたいって、泣いてごらん
もう一度、もう一日と確かめるように息を吸い
もう何度、屁理屈だけ吐いたのか
僕らは愛だって正義だって望みどおり咲かせれるのに
沈黙の日照りに乾かしたまま またヒキコモリ
言いたいことを云えないままに
伝えたいことすら忘れがちで
プッツリと途切れた 回線越しに積もる想いは
いつまでもいつまでも……