詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕という人間に最後に残るのは何?
僕という人間が最後に欲するのは何?
失って
失ってしまう
握りしめていても
抱いていても
なくなって
なくなってしまう
それでも
何故かね
僕らは手にする
手にしたいと思う
せめて
この命
この心動いている間までには
側に側に居て欲しいと望む
誰もがきっと
望むだろう
悲しい顔をして
嬉しい顔をして
恥ずかしがりながら
涙しながら
笑いながら
望むのだろう
積み重なっていく
いつか
崩れ去る
その時まで
僕は望むのだろう。