詩人:EASY
何処に何があり
その何かが何をしているのか
僕には皆目
見当がつかなかった
街を歩く殆どの人々も
僕同様に
それを知らない様子だった
それどころか
その殆どの人々は
それについて
何も疑問を抱いていない様である
その殆どの人々は
僕の言っている事自体が
皆目見当がつかないのだ
僕はただ一人
我々と言う言葉の意味を失いながら
数億光年先の恒星の光りよりも
深夜のコンビニの光りを象徴とした
この場所で生きていかなければならない事に
ため息をついていた
そのすぐ後に
コンビニで買った
缶コーヒーを飲み
何光年か先の星を眺めながら
その情景を
ひとつの作品の様に
心の中に張り付けて
その何かが
大切な何かである事だけを
心に繋ぎ止めた
そして僕は
これだけは
忘れないでおこうと強く思い
また何処かに
何かをしに
歩き出して行くのだ