詩人:快感じゃがー
愛には糸目をつけぬ
毒で以って一刺しで
三途の川渡るなら
成るべく笑って
お別れしたひ。
見解に相違有りて
二人は別だと、知る由
流れゆく星が
麗しい夜だから
品位も兼ね備えた
君が好い
あり合わせの恋は
つまらないでせう
空は、幾度も目を閉じる
どうせ犯すのなら
最上級の罪で、
どうせ吐くのなら
最高級の嘘
騙してなど居ないさ
偽りの渦に己さえ
ぼやけてゆくのだ
さう
限りある今だから
望んで欲しい
もっと、もっと
リアリズムは
鋭すぎてお嫌ですか
甘ったるい浪漫も
飽和状態
ならば魅せたい
君の色彩に
魅せられたい
後悔のない明日へ
直線はお嫌ですか
曲線は如何ですか
ならば魅せたい
流線型美
扉は、もう目と鼻の先
睫毛が涙を
塞き止める様が、
凍ても起ってもいられず
土筆や蒲公英の
生命力とやらが
君の影を撫でる日に
諦めてしまわないで
限りある今、だから
望めるものは
もう既に
広がっているでせう
愛ほど強く無限のものが
この強かな世界の
何処に落ちている?
さあ
どうせ犯すのなら
最上級の罪で、
どうせ吐くのなら
最高級の嘘
空は、幾度も目を閉じて
その一小節を
君に聴かせるだらう