詩人:凪都
ワタクシは
四つ葉を見つけるのが
少し
ほんの少し
得意な女でございます
路上の隙間
公園の隅
草原の真ん中
一人
群れをなした三ツ葉達と
だんまり睨めっこ
大の成人女性が、と
傍目には正直
困る風景ではありますが
しゃがみ込んで凝らす瞳は
確かに大群の三ツ葉の中から
一つ二つ三つ四つ五つ六つ七つ
見つけて
微笑んで
手の平に
納める事が出来る有能者なのです
しかし夕焼けこやけ
日が沈んだらポイ捨て
萎びた四つ葉を横目に
明日もまた
生きた四つ葉を探しに
早起きをするワタクシは
少し
ほんの少し
特異な女でございます