詩人:良い席
私の一途な思いも此処までさ
頼りない不甲斐無い甲斐性なしの盆暗さ
今俺は何になりきっているのだろう
彼らの夢を見てみたい
それらの夢に参加したい
こんな夢でも見てみたい、見れるもんなら見てみたい
儚く潰える生命がくしゃくしゃの紙切れを破壊する
歯痒さに身を打ち震わせるあの機械が訳も無く破壊される
取りとめも無く皆が破壊される
それは私は望んだか?
人はそれを望んだか?
失いたくない希望もビンの中につめて海に流してみる。そんな出鱈目なことは今に消えそうな獄中の蝋燭のようだ。今に火はゆらゆらと揺れている。もう消える。さあ、消えるぞ。
こうなったらやるっきゃない。そうだと牛ももうもうと鳴いてるではないか。さあやるしかない。今しかない。消えてしまっては、もうどうにも。