詩人:KiraAya
「お前は私が憎いだろう?」
「どうして?」
「私はお前を酷く扱うからだ」
「お前は私を嫌い?」
「嫌いじゃない」
「じゃあ酷く扱われるのは私のせいだ」
「私は何も悪くないか?」
「お前は悪い人間だね。でも私は見捨てないよ」
「お前は私の何だ」
「お前は私の何」
「他人だ」
「私はお前と生きたい」
「私はお前を殺したい」
「私はお前に殺されたい」
「くだらない」
「でもほんとうさ」
「お前が消えてくれればいい」
「泣き言なんて」
「でもほんとうだ」
「じゃあ殺して」
「じゃあ死ね」
「悲しんでくれる?」
「苛々するんだ」
「私を嫌い?」
「嫌いじゃない」
「どうして私を傷つけるの?」
「どうして私を苦しめるんだ?」
「私はお前を愛してる」
「お前は私を憎んでる」
「お前は私を信じないね」
「お前は私を信じない」
「お前が嘘をつくから」
「私が嘘をつくからだ」
「私は」
「お前を」
強い眩暈を引き起こした感情の正体を、私は知らない