詩人:高級スプーン似
難しく考えなくても
よかったのに
言われた彼氏は
クソ真面目に
考えなさすぎて
辞書で引いた
意味を写し
得意気に棒読ってた
→騙ってた
この時間帯の
ワタクシテキ有線は
一昨日とよく似た
悲しげな曲
つつつと流す
飽き、を通り越して
空気になってる
選んだ涙も
フィクションぽいから
人前では
エア元気出すよ
もう会えないのか
信じられないを
信じているから
もう会えないって
ろくに調べもせずに
確信している
その方がはやいから
受け止めたくなかったから
たまたま見かけた
諦めを手にとって
両手を塞いだ
脇腹ぶよぶよ
たるむ精神
明日も勝てないぞ
もう一度だけ会いたいな
九階から
ノーアウト満塁
さよなら人生
投げる身の価値は
彼女のスマイルに負けた