詩人:ふくざわゆいと
何度も言われると
「好き」が 軽く思えてしまう
そう言う人がいるけど
ボクは いつ死ぬか分からないし
もう 誰も失いたくない
伝えることのできるうちに
可能な限り 伝えていたいから
届かなくても 叶わなくても
そのひとつひとつを 積み重ねてみてる
それが たとえ あなたの中で
全部 残っていなくても
忘れないでいてくれたらいい
時々 思い出すくらいでもいい
あなたが生きた
かけがえのない この人生で
少なくとも たった一人でも
あなたを心から 愛する想いで
「好き」だと 言い続けた
そんな奴がいた ということ
あなた自身でも 気付かないほど
心の片隅に そっと
しまっておいてくれたら
それだけで ボクは嬉しいんだ
あの日 食べたケーキのように