詩人:どるとる
なぜ、ぼくはこんなところにいて笑いたくもないのになんで笑ってるんだろう
何かが変で
何かがやっぱりおかしいんだ
日々タイムリーに過ぎ去ってゆく時間はぼくを孤独にさせたまま嫌みなくらい運命に忠実な時の中にぼくは閉じこめられたまま今日も早く終わらないかななんてため息揺らしてる
それでも何を笑ってるんだろう
何、泣いているんだろう
何もわからない
ただこぼれ落ちる涙だけが真実を知ってる
表情どころかあろうことか気持ちまでごまかし 偽る ぼくはまるで悲しい道化師のようだ
愛想笑いが舞台上に歓声と拍手をわかせる
人にいい人だと認められるために
人に嫌われないようにと偽る心
悲しくないはずはない
鏡に映った自分
笑いながら 涙流してる
ピエロのお化粧で隠しても心までは偽ることができないから
現実という舞台上で
ぼくはおどけてみせる
まるで道化師のように
観客の拍手と歓声を得るために人の目ばかり気にしておどおどしてはすぐ愛想でごまかそうとするぼく
客観的にそれを見たときその悲しさの奥行きの果てしなさに胸を焦がす
小刻みに動き前へと進む秒針が命までもを刻むってことに気づいてなかったら
もう少し幸せになれたのかな
ぼくはただいつまでも
気持ちを偽ったまま
道化師の仮面
はずせないまま
ずっと自分に嘘つき続けるのかな
月の光にさえ
避けられてる
そんな気がするのは
はたして気のせいにしていいのかな
気持ちをごまかし
偽ったことで得た
ものよりも
そうして失ったものの代償は大きい
嘘や偽りではごまかしきれない涙
もう 嘘なんかつきたくないよ そう言ったらきっとこの世界では生きられない
もう嘘に慣れすぎたぼくでは
でも忘れないんだ
ありのままの自分をさらけ出して本当の気持ちだけで生きれた幼いぼくのその顔には今みたいな偽りの仮面なんか無かったこと。