詩人:ふくざわゆいと
たった その一言が
時に どれほど他人を傷つけているか
どれほど他人を 追い詰めているのか
ねぇ
本当に 「仕方ない」ことなの?
その一言を 放つことで
もう そのことから目を逸らしてない?
「たられば」の話をしたいわけじゃない
他のより良い手段や 効率的な方法が
思いついたワケでもないけど
だけど それでも言いたいのは
その無慈悲な言葉で 片付けて
目を逸らすこと 背を向けること
そんなことは 誰にでも出来る
そんなことを 望んではいない
相手の痛みが 分からなくても
せめて なにか掴もうと
意図することを汲もうと
察したり 寄り添おうとする
思いやりの気持ちが あってもいいんじゃないかって…
「仕方ない」
ある意味 便利な言葉だね
前を向いていそうに 見えて
その一言は「諦観」している
「受け入れている」とは
その時 ボクには聴こえなかった