詩人:甘味亭 真朱麻呂
桃色に染まった坂道を君と歩く
暖かな春の陽射しを浴びながら
思えばそう暑い夏も寒い冬も同じように君と歩いてたっけ
立ち止まって
振り返って
ちょっと休憩なんてだらしなく息を切らして
きれいだねなんて柄にもなく言う僕
君はずっと笑っていた
僕のつまらない話を楽しそうに聞いてくれた
少しだけはにかみながら
頬を赤く染めて
窓の外から見える青空はとても広くて
どこまでも続いてる
坂道のいちばん上にのぼっても
つかめない白い雲
その中でただ君だけが僕のふれられる夢
始まりの季節が
今年も静かにやってきて
忙しくあわただしく季節をつれて
吹き込む風は甘いによい
うたた寝してる僕
目覚めたらいつの間にかタオルがかけられてて
とても暖かな気分になる
やさしい気持ちになれる
君はなにも言わずにただ笑って
幸せそうに笑って
何気ない気遣いとやさしさを僕にくれる
いつも
いつでも
どこにいても
夢のような楽しい毎日を 時間をくれる
暖かな春風のように心地よく この胸に感じてる
君の言葉の一つ一つを
君の仕草の一つ一つを
僕は見逃すことなく眺めてる
いつも
いつでも
どんな時でも
この先ずっと
感じていたい
君を 君の姿を 存在を
この胸でいつまでも
春が遠くなっても
この胸でいつまでも。