詩人:夢中人
煙草に火を点けた 僕は喉に灯を浸けた 哀しみの歌を口づさみ煙と共に声を巻かせる 爽快の詞を避けつつ途方に暮れる 恋抱く人の顔も尊敬す人の顔も浮かばずひたすら落ちに落ち込む 自分の歌声さえも気が遠くなりただ無常に言ばしる 眠気が襲う今でさえ止まない哀声は永遠の彼方 涙も流れず心も覚めず 歌うのが誇らしいと詩想を巡る 枯れない響きと不器用な歌声が止んだらもう眠りに着こう 目蓋に霞める燈が明日への旅立ちを急かしてる 記憶付けるように繰り返される歌詞達が僕をずっと見守ってくれてるような気がして…