詩人:彼方
僕と君は仲が良かった。ずっと、このままだと思っていた。
でも、ある日、僕は気付いたんだ。僕の胸の奥にある[好き]という気持ちが[愛しい]という気持ちに変わったことを…。友達だと思っていた君を、一人の女として見るようになった。だけど、君は気付いていない。僕の「好き」は君の「好き」とは違う。この気持ち、君に伝えたい…。だけど、言えない。僕は知っているんだ。君には好きな人がいることを。だから、言わない。今は、このままでいいんだ。僕は君の隣で笑っているだけでいいんだ。君が僕を好きじゃなくても僕は君を見守る愛でいる。