詩人:柚
綴った言葉は
どこか飾りモノだと感じて
ありのままを綴ろうと思ったんだ
どうかそのまま
裸の自分が伝わるように
けれどいくら綴っても変わらない
キレイゴトと言われる言葉たち
嫌いになりそうになるくらいに
どうしてシンプルになれない
そんな自分が悔しかったんだ
あがいた自分の周りには
結局なにもなくなった
言葉を綴るのがこわくなったから
立ち上がってみると
真っ白な世界がそこにあって
自分だけがそこにいた
いつから僕はキレイゴトになったのか
それこそが本当の自分だったのに
ひねくれ飾っていたのは
言葉ではなく僕だった
決して飾っていない言葉は
キレイゴトだと言われる
大切な心だった