詩人:六条千夏
この長雨がやんだら春が来るのかもしれない
だったらこの雨は訪れる春に花を咲かす木々達への恵みかもしれない
この雨はコートを着込んで寒々しく過ぎる毎日にうんざりしている人々への春の訪れというメッセージかもしれない
この雨は何かを語りかけているかもしれない
それに気付かず毎日を送るのだろう
誰かが気付くのを待って
しとしとと泣くように降り続けるのだろう
誰か気付いてと
この雨が止む頃
私は何を思うのだろう
私は何を感じるのだろう
まだ分からない
まだ気付かない
雨に隠された詩に
2006/02/16 (Thu)