詩人:無人
滴跳ねた帰り道誰かの足音垂れ下がる空鳥が一羽逃げた雑居ビルにいるヘビ雨だよって笑った帽子は濡らすなよってヘビは笑った胸が苦しいよ窓の外は雨鉛色を含んだ雨傘じゃ防げない罪呟くサヨウナラ誰かへのさようなら遠い目をしたヘビは少し悲しい顔してどこかへ去った窓の外は雨誰かに降る雨