詩人:夜深
透き通るあの空に
しずかに しずかな
幻みたいな君がきました
ある春の日
桜の花弁よりも軽やかに
銀の流星よりもしなやかに
君が来ました
夜が蒼く青く染まっていく
こんなに一人の君を
想えるときが幸せだと思う
涙なんて見せないけれど
すごく惨めな気持ちで傷ついた日もあった
でも
どこにいても近くにいる
どこにいても忘れない
君が 心をよせてくれたの
嬉しかったよ
心の奥の奥が強く締め付けられるように
さびしいときだって
君のことを想えば大丈夫
元気になれる
夜空に浮かぶ
白く光る淡い月が
あんなに遠くにあるから
切なくってたまらない
たまらなくなっても多分
涙だけは見せないし流さない
愛というものには
距離は 涙はいらないと
私は強く 思うから
私は君のことを強く 思うから
君を想って頑張って
もっと今よりも強くなって
やさしくなって
会えなくても絶対に
泣き言は言わず 君だけを想う
月光る日
夜のぬくもり 風香る星のかがやき
はげしくてあまいこの気持ちは
蒼く消える月から紅く燃える太陽に
一瞬で変わるくらいの
強い気持ち
愛というものには
距離は 涙はいらないと
私は強く 思うから
私は君のことを強く 思うから
明日の月もきっと輝く
明日も輝こうとするよあの月は
今の私みたいに、きっとね