詩人:琴
言葉が空気に触れてしまったら
何だか現実味をおびて
嘘のように聞こえてしまうから
心に閉まっておく
いや、閉じ込める
いきなり飛び出してしまうから
本当に本当のこと
大事なことは
しっかり隠しておくの
あぁ、また‥だめだなぁ
君も僕も
我慢しなきゃいけないのに
しばらく黙っていようか
決まり事じゃないけど
そのほうがいいでしょう?
青い炎がじっくり
発してはいけない
ギリギリのところ
そこにあるべきなのにね
跳ね返されたときは
固く強く返した
いつかほぐれてくれるだろう
でもね
そのままを伝えようと思って
寄り道したらほっとくけど
ただ蓋をしたい
ううん
矛盾してるだけ
嘘つきは僕のほう
私だって見せたい色があるのに
上手く言葉がでないんだ
儚くて消えてしまいそう
ほんとはね
すごく大切にしたい
って思うの