詩人:葉月 永依
すべてに対しての絶望
その言葉に表せないくらい深い悲しみは
おつかいの帰りに転んで、卵が全部割れてとうふがぐちゃぐちゃになってしまった
そんなときの心境に似ている気がしないでもない
自分がまわりにどんどん置いていかれていく
その深く苦しい焦りは
カップラーメンを作っていて途中でお湯が足りなくなってしまった
そんなときの気持ちに少し近いかなぁ
他人ばかりが幸せそうに見える
その言いようもない哀しい気持ちは
宿題を全然やっていなかった夏休みの最終日
そういうときの気持ちと同じじゃない?
自分に対しての絶望
そのどうしようもない愁いは
バスに乗ってから財布を忘れたことに気付いた
そんなときの心境に似ているとこがありませんか?
頭を抱えて泣き出したいような悲しみ
それは
トイレットペーパーがない ティッシュも持ってない
そういうときの気持ち
どうしようもない寂しさ
それは
なにげなく言ったダジャレによって凍りついた周りの空気
そんな感じ
そう
どんなに深い悲しみも
どんなに重い苦しみも
結局は
そんなもんなんです
ええ、きっと