詩人:ゆなぎ
夕焼けが僕を 昏く染めて
意味のない唄を 抱き締めた
柔らかい風が 声を攫って
涙も一緒に ころしたんだ
思い出の数を 繰り返して
くだらない事と 嗤いました
ありふれた傷が 酷く痛んで
飛び出す自分を 許したくて
だからどうか
だからどうか
剥がれ落ちて 深く抉れた
痛みを隠してきた日々は
捨てたくて もう消したくて
夕暮れの空に 堕ちて…
腐ってく傷が 酷く痛くて
心地いい夜が 首にかかる
苦しくて辛いのも もう終わりだ
飛び出す自分を 許してやろう
だけどどうして
抱き締めて 震えていた
長い夜の雨に 溶けて
捨てようとした 意味のない唄を
紡ぎながら
剥がれ落ちて 深く抉れた
痛みを隠してきた日々は
捨てたくて もう消したくて
暁の空に 堕ちる…