詩人:さみだれ
夜がない幸せを
ずっと欲しがった
朝なんて来なくていいと
ずっと呪っていた
見なくていいものを見ることが
一番苦しくて
見たいのに見られないことが
怖くさせる
心は暗くならず
むしろ明るく照らされる
そこにあるものが嫌で
逃げ道を探す
誰かのために夜があるなら
誰かのために昼がある
だからどちらかを捨てて
生きることができる
でもどちらも知らぬ間に
手に入れてしまうものだから
今悩んでいる
思い出したくはないんだよ
だから昼をくたくたになるまで生きて
夜死んだように眠りたい
こんな詩を書くことも
夜のせいにして
叩きつけたいんだよ