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[54300] 阿漕ケ浦にて

詩人:緋文字

維持する様で
繋がれるより
動悸擬いでも
脈は早いから
駒並べって
盤の外から
自分置かない
こその御一興

疲れたの、
なんて小狡くて
嫌気がさした、
素直に言うわ
時間を返して、
阿呆らしいから
遣ったのってコレくらい?

八つ足軟体 九尾の牝狐
油を舐めてる
ところを見たわね
寝首を掻いてる
ところを見たよね
剥げ落ちてるのは
色着きの皮ね
そんなもん?
だけじゃあないの

気持ちいい、
しか求めてこなくて
シアワセ、
なんて笑えるの

震わせたのは 道端の花、
なんかであって

物を言ったから
気味が悪いの
見てる、と暈す
君が悪いの
それに縋る
私が悪いの

愛の言葉とか
吐きそうなのに
揺さ振られたって
吐きもしないの

遠退くまでおいていったら
遠くから見てまた嘲笑うの
一生懸かって奉公したら
七代祟って君を想うかも

温かい、を感じ過ぎて
流感みたいに
思っただけなの
躰が冷たい、
そう言ったわね
元々ずうっと浸かってたの
アナタモイッショニ
シズンデホシイノ

2005/11/02 (Wed)
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