詩人:凜一
泣かないでなんて
言わないで
体中にため込んだ「好き」を
吐き出してしまいたいから
ぽつり、ぽつり
溢れて止まらない
あの日は
還らない
苦しいよ
悲しいよ
淋しいよ
痛いよ
どうすればいいの
もうどうにもならないの
サヨナラはいやだよ
どこにも行かないでよ
助けて
ぽつり、ぽつり
一粒ずつ
あたしの
小さな、小さな願いを
託しては
地面におとしていくのに
想いは枯れず
絶えることなく
溢れて止まらない
好きだよ
本当に愛してた
あなたの中では
消えていても
あたしの中ではまだ
苦しいほどの「好き」が
流れ続けているの
届かない想いが止まらない
まだ思い出にしたくない
もっと「好き」って言えばよかった
伝えたいことがあった
あなたしかいなかった
今なら全部打ち明けられるのに
あなたはもう
どこにもいない
あなたが振り向いてくれるのを
ココロの片隅で
願っているあたし
残酷で、小さな夢を
涙に隠して
いつまでも消える事無く
だから、今は
泣かないでなんて
言わないで
体中にため込んだ「好き」を
あの日言えなかった
「ゴメンね」を
大人になれない
馬鹿なあたしを
信じる人が消えた今を
吐き出してしまいたいから