詩人:どるとる
見る目のない
人には
何もわからない
香りを放ちながら
街を行くあの人にたまたま出くわしたぼくはその香りにメロメロになってしまって
君の虜になったんだ
見た目からじゃ
まるでわからない
君のいいところ
ぼくは見た目じゃなくてそんなとこに惹かれたのさ
これ以上でもこれ以下でもない
幸せを両手いっぱいに抱えて
誰にも言えない切なさを胸に抱いて
それでも笑ってる
あの人は優しい人
ぼくの愛おしい恋人
いくつもの記憶
いくつもの涙と笑顔
ひとつに束ねて
そのすべてを思い出と呼ばせてもらおう
あの人は紛れなく
ぼくの ぼくだけの恋人
声も容姿もぜんぶひっくるめて好きだけど
本当に好きなのは
君の計り知れない優しさ
そして不器用なところ
まずいちばんにぼくの心配してくれるところ
いっぱいありすぎて語れないけど
多分いちばん惹かれたとこは人のために自分を差し置いて気遣える
そんなところだよ
うまくは言えないけど
いつも言葉足らずだけど
君を愛してるのは誰よりも負けないつもりだから
君をいちばん好きなのは誰よりもこのぼくだからね
あの日すれ違わなかったら
ぼくら なんの関係もない他人だったね
でも今は こんなに愛し合える仲さ
そんな出会いの不思議に運命感じたっておかしくはないはずだから
ぼくは信じるよ
君と出会い愛し合うことはすべてしかるべきさだめだったと
ぼくらが生まれたことと同じように
それは定められた運命だったなんて今ならかっこつけて言えてしまう
大げさに言うならばこの地球上に生まれて感じた大きな幸せのひとつだよ
忘れない
君と出会ったときのあの心のふるえ
他人とは思えなかった
まるで何かの映画のように運命を感じた
この出会いが運命ならぼくは筋書き通り君を愛そう
君はぼくの恋人
そして
ぼくは君の恋人
ずっといつまでもそれは変わらない真実。