詩人:ふくざわゆいと
10年前と 同じ日付
思い出さずにはいられない
あの日も こんな空だった
秋晴れの 綺麗な空だった
キミと 二度と逢えなくなった日
キミが 空へ還っていった日
ごめんね
10年も経ってしまった
それでも ボクは惨めにも
キミの分まで 生きているつもり
だから
春も夏も冬も そして
キミが旅立ってしまった秋も
結局 誰もそばに居なくて…
独りで 空を見上げているんだ
今までよりも この日を迎えるのが
少しずつ 楽になってきた気がするのは
ボクが 受け入れることができたのか
それとも だんだんと忘れているのか
分からないよ
でも 忘れないよ
初めて「好き」と 言ってくれた人
初めて 「好き」を教えてくれた人
いつまでも この胸に
そっと しまいこんで
周りみたいには なれなくても
独りでも ひとりじゃない
いや 独りじゃなかったんだって
キミがいたから 生きていける
生きていくんだ
あの日
すべてが変わってしまった…
守ってあげられなかった…
ホントは幸せにしてあげたかった…
叶えてあげられなかった
たくさん苦悩した
なにもかもに絶望した
後を追おうかとさえ思った
それでも… ボクは… キミのことが…
今は素直に想えるよ
ありがとう 出逢ってくれて
ボクばかり 老けてしまうね
それでも天国で 見守っていてね
いつか きっと幸せになるから
希望を捨てずに 生きていくよ
大好きだよ
初めて「好き」になった人
初めて付き合ってくれた彼女