詩人:ふくざわゆいと
誰かが 受け止めてやらなきゃいけない
誰かが 我慢してやらなきゃいけない
この子は まだ
自分のしていることの 過ちを
気付けないでいるから
口頭で伝えるよりも
暴力に訴えるよりも
体験して 失敗して
学んでいった方がいい
人は 所詮
他人の話に 真剣になる瞬間なんて
ほんのわずかだ
ほとんど 聞いちゃいない
自分で 痛い目に遭って
初めて 考え始めるのだから
そうなるまでは…
でなければ きっと
あの子はずっと
独りきりになってしまうだろう
誤解され続けてしまうだろう
だから あえて
声をかけない 手を差し伸べない
黙って見守る なにがあっても
優しく強く いなければ…