詩人:ふくざわゆいと
あれから 11年経った
同じように 月が綺麗で
空もよく晴れていた
月日が経って
新しい出会いや経験の中で
キミのことが 消えてゆく
忘れたいわけじゃない
だけど 頑なに思ってもいない
初めて 10年を越えて
自然体で 迎えられているのかもしれない
思い出さないワケじゃないけど
縛られているつもりもないよ
ボクだけが 歳をとることが
老けてゆくことが 恐くて
嫌だと 感じている時期もあった
けど 今はそれもないよ
キミの分まで幸せになるんだと
意気込んでいた時期もあった
今は そこまで背負ってもいない
ボクは ボクで生きてゆくよ
ボクは ボクで幸せになるよ
だから 今までとは
また違った視点で 天空から見ていてね
キミにすがったりせずに ちゃんと
自分の力で 立ち上がるから
自分の力で 前を向くから
もちろん 多くの人に助けられて
支えられて 生きてゆくよ
ありがとう
さようならではないけど
また少し ほんの少しだけ
違った想いで 空を見てるよ
どうか今 この心が 想いが
キミにも伝わりますように
誰かを 好きになることの
尊さを 教えてくれた人
ありがとう
やっぱり 出逢えてよかった
キミを好きになってよかった
素直な気持ちで
後ろを 振り返らないで
ボクは
前へ 明日へ 歩いて行くよ
キミがいなくなった 世界で
キミと生きたかった 世界で
いや きっと違うね これからは
キミが確かに生きた 世界で