詩人:どるとる
虹の絵を描いた
ある日の朝に
ぼくは虹の色を忘れた
何色だったっけかな
周りの人の描く絵ばかり気にしてるから
夢も似通ったこの世界
ひとりひとりが
違う絵を描く世界
ある人は涙をのんで描いた絵とは違う生き方をする
またある人は絵の通りの生き方で生きる
何ひとつ間違いないんじゃない?
正解なんかないんだ
どう生きてたって生きてることには変わりないんじゃない?
絵はあくまで夢だ
現実にするかは二の次
大切なのは夢を持ちそれを広げること
信じる気持ちが強ければ叶えられるのが夢だから
ほら ぼくがあの頃描いた虹の絵は悲しいくらい素敵な七色の虹
今とは大違い
でもいいんだ
間違いだったとは思ってないさ
捨てないままで
夢見てたことずっと胸にしまっておこう
あの頃描いた虹は確かに 心に架かってる
夢は叶わなかった
それでもあの虹のような素敵な気持ちで今を生きている
きっと今、描いても虹は素敵な七色に描けるだろう
夢は果てしなく
明日はかぎりなく
ぼくを導いてゆく
生まれたての
朝陽に 伸ばす
指先が つかんだ光
心を洗うようなぬくもり
それが何よりのプレゼント
今は
あの頃描いた絵はまんざら嘘じゃなかったよ
虹の絵と相違ない未来 今 ぼくはその中にいて笑ってる
素敵な虹を見上げて
素敵な虹を見上げて
形は違えどけっして嘘じゃない夢に 笑いかけている
そんな朝に
そんな朝に
思い出した
あの日描いた
虹の絵。