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[65939] 六本木“ヒルズ”心中

詩人:まとりょ〜鹿

『ヒルズ』
もしこの頂上にたどり着いたら
誰も自分を見下ろす事は出来ない。

『ヒルズ』
一度頂点に立ってしまえば
引きずり下ろされることを恐れ
下を見下ろす事が出来ない。

『ヒルズ』
この名前を聞いただけで
女達はこぞって着飾る。取り巻く。

『ヒルズ』
所詮はブランド意識。

ヒルズ…
山のように高く
しかし
山とは違い、山頂に立った時に感じるのは
達成感でも感動でもなく、
焦土する自身の脆さ。

ここで骨を埋めようと思っていたあの頃。
所詮は小さき者の戯れ言のよう。

ヒルズ…
僕にはこの山は場違いだったようだ。

2006/02/08 (Wed)
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