詩人:あいる
朝がきちゃうよって
泣く君は
別れよりもっと別の透明感
で雲の向こう側を覗いてる
ボクの前世が星だったからと気づいた
ファミレスという談話室
君のことが理解できずに
ため息オンザカプチーノ
スプーンでかき回しても
いまいち溶けないや
砂糖の袋を開けるのに失敗した君は
星屑のような砂糖の粒子を
愛おしそうに
出会いよりもっと別の
幸福感で眺めている
流れ星はまだかしら。
ぶちまけて生まれた星空
君が呟く
星たちを見下ろすのが
夢だったの。
冷えきったカプチーノを
見つめて
ボクは君の前世が
宇宙だったことに気づいて
また生まれ変わったら
何になる?
まかせるわ。
素敵な夜ね。
もう言葉はいらない
透明幸福オンザカプチーノ