詩人:郵便屋
心に残るたくさんの傷。
あなたへの愛と共に、傷も増えていった。
この傷が消えないといいな、と願う。
あなたが私に刻んだ傷さえ愛しく思う。
時間が流れて、
傷口が塞がりそうになっても
無理矢理、かさぶたを剥がすつもりです。
この痛みが続けばいいな、と思います。
傷が増えればいいな、と思います。
あなたにつけられる傷なら、
もっともっと増えたって、
もっともっと痛んだって構わないんです。
あなたの為の痛みなら
あなたの為の涙なら
あなたの足跡さえ残らなくなった心なら要らない。
だから、
もっと傷をつけて。
痛みを刻みつけて。