詩人:遥 カズナ
モクマオウのごうごうと風に寝そべる真昼の青空ひっそりとした滝のようなすべり台置いてきぼりの鉄棒兄弟ジャングルジムのエベレスト真っ白い真っ白な雲と帳面の端透明に微かに浮かぶ骨の月ねえ先生忘れ物なんかよりもこの校庭のこの景色が僕には必要なんだだから先生僕よりも忘れ物が大事では無いのならどうか叱らないでいて欲しい…ほら先生セミがまた鳴きはじめたよ