詩人:soul
無機質に歩き回る街並み
絶えず繰り返し起こる争いや
誇りとはき違えた暴力や
その傍観者の事なかれ主義や
人と関わる事を忘れた孤独主義や
尊厳を失った過去に縋る大人や
真実を隠し続ける情報や
感情表現を忘れ
心なく微笑む若者や
現実と幻想の見境無く
行動する感情や
そんな世界を
何も知らんで笑い飛ばす無垢な子供の笑い声
失意のどん底を知った気になって
無意識の中陶酔する硝子越しの自分ら
笑い声また響いて
無機質に通い出す体内回路
自尊心の欠如
その先は何も分からんまま
規則正しい街並みを
見つめていた