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詩人:ふくざわゆいと
いつ 心から休まるんだろう
いつ ゆっくり眠れるんだろう
誰が 気持ちを 汲み取ってくれて
どこでなら 吐き出せるんだろう
言いたいことも言えないまま
ただ 時間だけが過ぎていき
老いてゆくばかり
最後に 心から笑ったのはいつだろう
最後に 声を上げて泣いたのはいつだろう
知らず知らずのうちに
そういったカケラが
降り積もって 刺さって
小さな けれど無数の傷から
知らず知らずのうちに
本当の自分が 流れ出ていて
気づいた頃には 空っぽ
気づいた頃には 血だらけ
なんて 人達ばかりに見える