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詩人:どるとる
パンクしたタイヤみたいにしぼんだ顔のぼくの中から
空気のかわりに元気がぬけてゆく
ひとりぼっち
雨の中 立ち尽くして
何を探すでもなく
腰を下ろすわけでもなくずっといつまでもふらついたまま
宛もなく つてもなく
風来坊 気取ってる
黄昏吹いてきて
悲しくなって
ぼくは一体どうしちゃったのだろう
思うようにまっすぐ立てない
ぼくはまるでヤジロベエみたいに
倒れそうでやっぱり倒れなさそうな
危うい今を生きてる
危ない今を生きてる
生きてる心地もなく
生きてるっていえるのかもわからない
そんな今を生きてる
明日も生きてゆくよ
にっちもさっちもいかない 愚鈍な日々を。